派遣の時給相場が知りたい!派遣でも時給アップは可能なのか
派遣という働き方の魅力は、残業がほぼゼロであることです。時間にゆとりが持てる一方で、正社員を経験した人なら「手取りが少なくなるのではないか」という点が気になるのではないでしょうか。
今回は、派遣の時給ついて、より具体的に紹介します。ほかにも、各職種の特徴や内容についてみてみましょう。
派遣の時給の全国平均
平成29年度の時点での派遣の平均賃金(時間給)は1,336円です。
一般的なバイトよりも時間給が高く、賃金分布で見ると「1,000円~1,250円/時間」が35.4%を占める結果となっています。地域によっても時給は大きく変わってきます。
そのほかにも、職種や業務内容によっても時給が変わります。高い知識やスキルが求められる仕事ほど時給が高くなるでしょう。
また、同じ職種や業務内容でも、派遣会社によって時給はさまざまです。
派遣会社は、派遣先会社に人材を派遣し、それによって報酬を得ている仕組みです。そして、その報酬の一部が、給料として派遣に支払われます。
報酬の一部は派遣会社のマージンにもなっていて、そのマージン率の違いから、時給が異なることが考えられるでしょう。
また、派遣として働くうえで高収入を目指すなら、時給の高い地域や職種、派遣会社を選ぶようにするのも、選択肢のひとつといえます。
マージン率が低く設定され、そのぶん時給が高くなっていることがあります。派遣としては時給が高いのは嬉しいことですが、マージンは派遣会社の福利厚生にもあてられています。
マージンがあまりにも低い派遣会社の場合、十分な福利厚生が受けられない可能性もあるので、前もってきちんと確認するようにしましょう。
出典:平成 29 年派遣労働者実態調査の概況(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/haken/18/index.html
派遣の時給相場を職種ごとに見てみよう
今回は、派遣の職種を7つに分けてみました。それぞれの職種の特徴について詳しくみてみましょう。
事務・オフィスワーク
特に資格を持っていない人でも始めやすく、未経験でも採用してもらいやすい職種です。
なかでも、事務職は派遣の3割以上を占めており、最も需要があります。主に電話や来客対応、書類作成といった業務を行います。
そのほかにも、総務や経理といった、専門性が必要な事務職もあります。
事務系の仕事のなかでも時給が高いのは、社内外ともにコミュニケーションをとる機会が多い「営業事務」と「受付」の2つの職種です。
また、オフィスワークの求人のなかには、データ入力作業が含まれていることが多いです。
「データ入力」というと、パソコンに向かってひたすら、データや売り上げなどを入力しているイメージがあるのではないでしょうか。しかし、コールセンターで電話問い合わせを受けたり、テレフォンオペレーターとして働いたりする場合もあります。
デスクワークや事務職がしたい人にも、受付やオペレーターとして働いてコミュニケーションを大切にしたい人にも、おすすめの職業です。
営業・企画
会社の売上に直接貢献できる営業・企画は、インセンティブや昇給制度が設けられていることの多い職種です。
営業と企画は、似たような仕事のように感じますが、全く違います。
営業は、見込み客を増やしたり、見込み客に商品やサービスを購入してもらえるようにアピールしたりする仕事です。
企画は、会社の業績が上がるように目標を立てたり、商品戦略を考えたりする仕事です。未経験者が、すぐに企画を担当することは少なく、営業職で経験を積んでから、その経験を生かして企画の担当になる場合がみられます。
派遣の中でもテレホンアポインターは仕事の数が多く、特に賃金の高さが目立ちます。
飲食・フード
いままで働いたことがない人でも、飲食店での仕事が未経験でも、はじめやすい職種です。
なにかしらの仕事で接客経験がある人や、飲食店で働いたことがある人なら、即戦力として期待されるでしょう。
飲食業界は勤務時間の自由度が高く、自分のペースで働きたい人に向いています。テキパキとした作業をこなせる能力が求められるため、効率とプライベート重視の人におすすめできます。
飲食業や飲食店向けの派遣を中心とした、派遣会社もあります。どうしても飲食店で働きたい人は、そのような派遣会社も視野に入れてみると良いでしょう。
販売
お客様とコミュニケーションをとりながら、商品の販売を行います。販売には、雑貨やアパレル、書店、ドラッグストア、ホームセンターなど、さまざまな種類があります。
商品の販売に加えて、接客やレジ打ち、商品の品出し、在庫管理など、いろいろな作業をすることもあるでしょう。
商品知識を学ぶ意欲があれば、誰でもやりがいを感じながら実績を残すことが出来ます。
家電量販店・携帯ショップ等では、全国に代理店があるため、常に求人があるのもメリットです。給与面においては、インセンティブ制が導入されている派遣会社もあり、やる気につなげることが出来ます。
サービス
サービス業は、いくつかの種類に分類することができます。
大きく分けて「運輸業・郵便業」「宿泊業・飲食サービス」「生活に関するサービス・娯楽」「医療・福祉」などがあります。
「運輸業・郵便業」は、鉄道やタクシー、飛行機、郵便局などが主な業種です。鉄道や自動車、飛行機などといった運送用具を用いて旅客や貨物の輸送を行います。
「宿泊業・飲食サービス」は、レストランやホテル、居酒屋などが該当します。スピーディーで細やかな対応が求められるので、業務をしているうちに自然と接客スキルが身に付けられるでしょう。
「生活に関するサービス・娯楽」は、美容院や映画館、遊園地などがあります。
「医療・福祉」は、病院や老人ホーム、保育所などです。職種によっては専門の資格を問われることが多いです。
サービス業界においては、正しいマナーと身だしなみが重視されます。
人と接することが好きな人や、相手の気持ちを考える、想像力がある、体力に自信がある、臨機応変に対応できる人は、サービス業に向いているでしょう。
物流・ドライバー
物流・ドライバー職では、継続雇用が前提の派遣が増加しています。倉庫内で衣料品や通販商品を集荷するピッキング作業では、女性も多く活躍しています。
業務内容に輸送用機械や車の運転が含まれる派遣先ほど、高賃金となる傾向があります。
また、外国人観光客が多い地域では、外国語のスキルを活かすのも良いでしょう。
タクシードライバーなら、海外の人をタクシーに乗せて観光客の案内ができれば、時給アップの可能性も出てきます。
技能・製造
技能・製造系は、スキルや経験に自信がなくとも気軽に始められるのが魅力です。
工場での部品の組立てや部品の検査、荷物の梱包など軽作業が多いので、未経験の人でも挑戦しやすいでしょう。
業務効率化に対する意識や、チームプレイのスキルが求められます。
派遣の時給が良い理由
はじめに紹介したように「派遣の平均賃金」を見てみても、一般的なバイトより派遣の時給が良い場合があります。
なぜ、バイトよりも派遣のほうが、時給が良くなるのでしょうか。
派遣先の費用負担が少ない
まず、ひとつ目の理由として、自社で直接求人募集をして正社員やバイト、パートなどを探すよりも、ローコストで必要な人材が確保できるということがあります。
派遣会社を利用すれば、広告費や人件費、人事の手間を省くことができ、そのうえ欲しい人材を欲しい人数だけ集められます。
人事の手間がかからず、その分、本来の会社の業務に集中することができるため、効率も良くなります。
ほかにも、保険などの負担がないことがあります。派遣は派遣会社と雇用契約を結んでおり、派遣会社の福利厚生を受けるので、派遣先会社としては社会保険などの費用負担が少ないのです。
また、派遣社員に退職金やボーナスを払う必要がないことも挙げられます。費用負担が少なくて済むので、そのぶんを派遣報酬に上乗せすることが可能です。
派遣先の業務負担が少ない
派遣は、業務についての経験が豊富で、専門的な知識を持っている人も多いです。そのため、特に研修などを行う必要がなく、会社としても即戦力として活躍が期待できます。
また、自社で正社員やバイト、パートなどの雇用を行っていると、そのつど、採用手続きをしなければいけません。しかし、そのような一連の手続きは派遣会社が行ってくれるため、会社は自社の業務に集中でき、業務効率も良くなります。
派遣は正社員と違って「昇進や昇格について」「将来的に昇給を考える」ことが必要ないため、昇任手続きの手間がかからないこともあります。
採用手続きや昇任手続きの手間が必要なく、大きく手間が省けるので、会社としては業績アップが期待できるでしょう。
派遣は、昇格・昇進・昇給がないこと、退職金やボーナスもでないことが多いです。
しかし、そのぶんを派遣報酬として上乗せすることができるため、派遣の時給が高くなっています。
より具体的な理由に関しては、こちらのページでも紹介しています。「派遣の時給が高いのはなぜなのか気になるあなたへ、理由と職種を紹介、理由と職種を紹介」について、もっと詳しく知りたい人はこちらのページも参考にしてみてください。
時給の高い派遣先を探す方法とコツ
派遣でより高時給の仕事に就くには「仕事探しの手段」「自分自身のスキル向上」の両面からアプローチすると良いでしょう。
時給が良い派遣会社を選ぶ
派遣で働く場合、時間給で報酬が決まるため、高時給の良質な求人が揃っている派遣会社に登録することが重要です。同じ職種・業種でも、大手企業を選んだほうが、好条件で就業できる可能性が高くなります。
また、登録後は派遣会社に「時給で仕事を紹介してほしい」と希望を出してみるのも良いでしょう。求職者として高い評価を得ていれば、その派遣会社が紹介できるより良い条件の企業とのマッチングが実現します。
時給を交渉してみても、希望よりも時給が少ない場合は、ほかの派遣会社にも登録してみましょう。いくつかの派遣会社に登録して、各派遣会社の時給と比べてみるのもおすすめです。
自分の資格・スキルをアピールする
これまで身につけてきた専門性・経験・実績をしっかりと分析して、貢献できる職種&業種に狙いを定めることも重要です。
スキルや経験、実績に自信があるのなら、それを担当者にアピールするポイントにしてみましょう。
また、新しく資格を取得したものがあれば、担当者に伝えておくことも大切です。そうすることでスキルを活かした仕事がみつけやすくなります。
知識や技能をきちんと証明できるようにしておくと、好条件の企業とマッチングしたときに役に立ちます。
求人検索サイトを活用する
Workinでは、派遣・正社員・バイトなど、条件を指定して検索できます。
ほかにも、こだわり条件を活用すれば「高時給」「スキルが活かせる」などの絞り込み検索が可能です。
手間がかからず、自分に合った働き方で仕事が探せるので、好条件の派遣求人を探している人は、ぜひ利用してみてください。
派遣で時給アップを目指すには?
派遣として何度も契約更新を重ねて、勤務先企業にとって欠かせない存在として活躍することも可能です。インセンティブ制や昇給システムのない派遣の契約であっても、会社に認められることで時給がアップする可能性があるでしょう。
スキルを磨く
就業してから意識したいのは、職種に合ったスキルの修得・向上にむけて常に努力することです。
事務職であれば、OAスキルを証明する資格(MOS等)・語学検定などを受験して、定期的に自分の実力を試してみましょう。
「その会社・業務で何が求められているのか?」という点を考えることも大切です。市場は常に変化しており、勤続年数を積むうちに新しいスキルが必要となる場合もあります。まだ修得している人の少ない資格・知識を持つことで、時給アップを狙うことは十分可能です。
更新時に交渉する
「十分なスキルと実績がある」と確信できるなら、契約更新時に派遣会社を通じて交渉してみるのも、有効な方法です。その際は、次の点をアピールしてみましょう。
・派遣期間中に自分が残した実績
・業務量の増加の度合い
・社内で負う責任・役割の重さ
意欲と実績に確かなものがあると認められれば、会社にとって重要な人材として昇給の可能性があります。自分のキャリアも意識したうえで、求職の段階で派遣会社に展望を話してみるのも良いでしょう。
派遣で時給アップを目指すには?
派遣として何度も契約更新することで、勤務先企業にとって欠かせない中心的存在として活躍することも可能です。インセンティブ制や昇給システムのない派遣の契約であっても、会社に認められることで時給がアップする可能性があるでしょう。
まとめ
派遣の時給は、スキルやこれまでの経験によって、賃金が大きく変動することがわかります。
また、職種によっては、インセンティブ制や昇給ルールが設けられているものもあります。
派遣であっても、自分のスキルや今までの実績をアピールすれば、派遣先からの評価しだいで時給アップが望めるでしょう。
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